ようこそ。お越し戴き有り難う御座います。お眼よごしに読んでいただけると嬉しく思います。 尚、野鳥の写真は 『tossyのフィールドノート』 に記録しております。 |
野鳥の会から、鳥インフルエンザについて会報メールが届きましたので転載しておきます。
参考にして戴ければと思っております。 (個人情報に関わる部分は割愛致します。) >> *********************** >> 支部ネット通信(メール版) >> 2007年1月臨時号 No.40 >> 2007年1月29日発行 >> *********************** >> >> ――――――――――――――――――――――――――――――――――― >> 鳥インフルエンザ情報 >> ――――――――――――――――――――――――――――――――――― >> >> 宮崎県に続き岡山県でも発生した鳥インフルエンザで、財団事務局にもマス >> コミなどの問い合わせが来ております。そのため、統一した受け答えができる >> ように対応例を整理いたしました。 >> 各支部でも問い合わせ対応などがあるかと思いますので、この対応例をお知 >> らせいたします。 >> >> >> >> >> >> >> ■鳥インフルエンザ 問い合わせ対応例■ >> 2007年1月29日 >> ●想定Q&A >> 【Q】野鳥には鳥インフルエンザが広がっているのですか? >> 【A】野鳥、特にガンやカモの仲間は、鳥インフルエンザのウイルスを普通に >> 持っています。 >> しかしこれは、今回宮崎で発生したり世界で人の命を奪っている強毒の >> 高病原性鳥インフルエンザウイルスではありません。強毒のウイルスは、 >> >> >> >> ニワトリやアヒルなど家きんの間で感染を繰り返すうちに突然変異で生 >> じたものです。 >> このウイルスは陸生の野鳥の間で感染が広がっていく可能性が低いこと >> が、2004年に大分や京都で発生した際の調査でわかっています。 >> >> 【Q】渡り鳥の渡来状況はどうなっていますか? >> 【A】冬鳥と呼ばれる渡り鳥が日本に渡来するのは、種や地域や年による違い >> もありますがだいたい9~12月にかけてで、概ね12月中旬にはピー >> クを過ぎると考えられています。朝鮮半島に寒波が来て積雪や結氷がひ >> どくなると1月にも南下してくる場合もありますが、今年は日本と同様 >> に韓国の南部でも積雪や結氷がないそうですから、例年と比べると今の >> 時期に南下する鳥は少ないと思われます。 >> >> 【Q】野鳥(渡り鳥)がウイルスをはこんだといわれているが、本当ですか? >> 【A】渡り鳥がたくさん集まる場所では発生しておらず、清武町のように比較 >> 的渡り鳥が少ない場所で発生していること。また、渡り鳥の飛来が比較 >> 的少ない時期に発生していること。さらに、清武町の発生現場は空港の >> 近くにあり、道路沿いの鶏舎で発生していることなどから、野鳥が運ん >> だとは考えにくい点もあります。しかし、2006年12月には韓国のカモ類 >> の糞から高病原性のウイルスが検出されたので、警戒はすべきです。た >> だし、環境省による調査では、九州や中国地方のカモ類の糞を拾って検 >> 査しましたが、すべて陰性でした。したがって、冬鳥として渡ってくる >> カモ類の間にウイルスが蔓延しているというようなことはないと思われ >> ます。ちなみに、2004年の発生時は、日本全国で死体も含め1万羽以上 >> の野鳥が検査されましたが、京都の発生養鶏場で死んだニワトリを食べ >> たと考えられるハシブトガラスからしかウイルスがみつからず、同じね >> ぐらを使っていた他のカラスへの感染は起こっていませんでした。 >> >> 【Q】えさ台で野鳥を楽しむときに注意すべきことは何ですか? >> 【A】庭やベランダにえさ台を置いて楽しむときには、食べ残しや糞、水など >> がたまらないように、清潔に管理するよう心がけましょう。特に、お皿 >> 型のえさ台は、糞や水がたまりやすく、そのまま放置しておくと細菌や >> ウイルスを培養してしまう恐れがあります。できるだけ毎日掃除をしま >> しょう。また、掃除をした後は石鹸で手を洗うよう心がけましょう。 >> >> 【Q】死んでいる野鳥を見つけたときはどうすればよいのですか? >> 【A】野鳥は自然の状態の中では、餌にありつけないで衰弱したり、環境変化 >> に耐えられないなどの理由で、ごく普通に死んでしまいます。野鳥の死 >> 体を発見したからといって、鳥インフルエンザを疑う必要はありません。 >> >> >> >> しかし、万が一野鳥が密集して死んでいるのを見つけたら、高病原性鳥 >> インフルエンザだけでなく、毒物などを食べて死んだ可能性もあります。 >> >> >> >> この場合には、死体は触らないで、警察、家畜保健衛生所、保健所に連 >> 絡してください。 >> >> ●当会から国民の皆さんにお願いしたこと >> >> 【野鳥だけに注意が行くのは危険】 >> ~他の可能性が見えなくなる~ >> 韓国と日本、特に九州は人や物の交流が大きいので、ウイルス侵入の可能性 >> はいろいろあります。野鳥だけ注意していれば安心というものではありません。 >> >> >> >> 野鳥だけに注意を奪われていると、本当の原因を見過ごしてしまう危険があり >> ます。 >> >> 【野鳥を追い払うのは危険】 >> ~ウイルスの拡散を招いてしまう~ >> 野鳥がウイルスを持っている可能性があるからと言って、あちこちで追い払 >> いが行なわれるのは危険です。本当に野鳥がウイルスを持っていた場合にウイ >> ルスを拡散させてしまう恐れがあるからです。 >> そのまま静かにしていれば、そこの鳥はみな体内に抗体ができて、ウイルス >> が消滅していたのに、脅かされて他に移動すると、そこで新たな鳥に感染を繰 >> り返してウイルスが残ってしまいます。 >> >> 【野鳥のためにも養鶏場などでの野鳥対策を!】 >> ~養鶏舎の野鳥進入防止策の徹底~ >> 養鶏舎への野鳥侵入防止対策は、野鳥の保護にとっても大変重要なことです。 >> >> >> >> 養鶏場になんらかの原因で病気が発生した場合、野鳥対策に不備があると周 >> 辺の野鳥に感染が広がってしまう恐れがあるからです。 >> >> 【基本を守って楽しみましょう】 >> 自然界にはバクテリアやウイルスが多数存在します。だから野生の生き物は、 >> >> >> >> 病原体となりうる細菌やウイルスをもっているものです。野生動物との接触で >> は、常に病原体への感染の可能性があることを認識しなければなりません。 >> そのため、野生動物との不必要な接触は避け、娯楽や愛玩のために野生動物 >> を捕獲したり、飼育することは行うべきではありません。ただし傷病鳥を見つ >> け保護するなどやむをえない場合は、できるだけ素手で扱わないようにしまし >> ょう。そして素手で扱っていなくても後で手を洗うよう心がけましょう。 >> 日本国内にウイルスが持ち込まれることがあっても、これらの衛生対策をす >> ることで、被害を抑えることができるのです。 >> >> 【野鳥の大量死にご注意を】 >> 野鳥が大量に死んでいるなどあきらかに異常な状態を見つけたら、死骸には >> 触らずにできるだけ速やかに警察、家畜保健衛生所、保健所に連絡してくださ >> い。そのまま放置しておくと、死骸を別の野生動物が食べるなどして、被害が >> 広がる恐れもあります。 >> >> ------------------------------- >> 野鳥の観察や庭に餌台を置いて野鳥を呼ぶことなど、あるいは鶏卵、鶏 >> 肉を食べることにより、鳥インフルエンザウイルスが人に感染すること >> は世界的にも報告されていません。 >> ------------------------------- >> >> *********************** 支部ネット通信(メール版) 2007年1月臨時号 No.39 2007年1月26日発行 *********************** ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 鳥インフルエンザ情報 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 宮崎県で発生している鳥インフルエンザへの対応といたしまして、当会ホー ムページに下記を掲載いたしましたのでお知らせします。 ホームページの掲載URLは以下のとおりです。 http://www.wbsj.org/nature/hogo/kyozon/influenza.html ■2007年1月に発生した鳥インフルエンザへの対応■ 宮崎県で発生した強毒の高病原性鳥インフルエンザにより、現地の養鶏業者 はじめ多くの関係者が多大な損害を被られていることにお見舞い申し上げます。 また世界的に人命までもが失われていることを深く憂慮しています。 日本野鳥の会としても関係各機関と協力して、この病気の拡大を防ぐために 努力しております。これは、養鶏業への被害だけでなく、野鳥にとっても脅威 となる病気であるためです。 高病原性鳥インフルエンザに対処するにあたって、これから述べることを基 本に活動を行っていきます。日本において野鳥がすこやかにすごすことができ るように、バードウォッチャーのみなさんや、野鳥に関心を持つ方々もご協力 をお願いします。 ●国内の感染発生の状況 2007年1月11日に宮崎県清武町の養鶏場から大量にニワトリが死んでいる報 告があり、強毒の高病原性鳥インフルエンザと判明しました。死亡数が増え始 めたのは1月7日からです。この養鶏場では防疫処置も終わり、周辺の養鶏場 でも個人が飼育しているニワトリにも感染がなかったことが確認された後の1 月23日に、同じく宮崎県の日向市東郷町でニワトリの大量死が報告され、これ も強毒の高病原性鳥インフルエンザであると確認されました。 ●野鳥と強毒の鳥インフルエンザ 野鳥、特に水鳥と称されるガン類やカモ類は、鳥インフルエンザのウイルス を普通に持っています。しかしこれは、今回宮崎で発生したり、世界で人の命 を奪っている強毒の高病原性鳥インフルエンザウイルスではありません。強毒 のウイルスは、ニワトリやアヒルなど家禽の間で感染を繰り返すうちに突然変 異で生じたものです。 2005年から2006年の初めにかけては、中国の青海湖でインドガンが大量に死 んだのを始め、ロシアやヨーロッパでも野鳥での強毒鳥インフルエンザ感染が 確認されていますが、これは家禽の感染で増殖したウイルスが自然界に流出し たため感染が起こったと考えられます。 ●ウイルス運搬者と渡り鳥 日本、特に西日本への渡り経路上である韓国で、2006年11月下旬から2007年 1月19日まで合計5例の強毒鳥インフルエンザ感染が発生し、12月下旬には野 外のカモ類の糞からもウイルスが検出されました。また感染の発生はないもの の中国北部にもこのウイルスの存在が疑われています。ロシアや中国などから 冬の渡り鳥が日本に渡来するのは、11月から12月上旬がピークです。韓国での 発生がこの期間にあたったため、環境省は九州や中国地方のカモ類の大規模生 息地18か所において、糞を拾ってウイルス検査を行いましたが、すべて陰性で した。したがって、冬鳥として渡ってくるカモ類の間にウイルスが蔓延してい るというようなことは無いと考えられます。12月中旬から1月にかけての時期 は、渡り鳥の飛来が少ない時期に当たり、新たな飛来があるとすれば、朝鮮半 島に寒波が来て積雪や結氷がひどくなった場合にだけです。野鳥がウイルスを 運んだ可能性があるとしても、みなさんの周囲にいる野鳥がウイルスを持って いるおそれは非常に低いと言えますので、むやみに野鳥を恐れるようなことに ならないようにしてください。 ●野鳥以外の可能性にも注意を払ってください 私たちは、ウイルスの運搬者として注意が野鳥ばかりに向き、その他の可能 性への考慮が低くなることを懸念しています。中国や韓国と日本とは、人や物 の移動が多くなっています。九州は近いこともあり、韓国からの観光客やゴル フ客も増加しています。野鳥以外にも国内にウイルスが入る可能性もあること を前提に、防疫の強化をさらに進めていくことが必要と考えます。 ●養鶏場での野鳥対策の重要性 農水省は、養鶏舎への野鳥の侵入対策の実施を指導しています。なんらかの 原因で病気が発生した場合、養鶏場の野鳥対策に不備があると周辺の野鳥に感 染が広がってしまうおそれがあるからです。そうなると、養鶏場間でさらに感 染が拡大するおそれがあるだけでなく、野鳥が発症した場合には野鳥の大量死 を引き起こすかもしれません。養鶏場での野鳥対策は、野鳥の保護のためにも 重要です。 ●野鳥の追い払いも危険 野鳥が感染していたとしても、そのままそっとしておけば、鳥の体内に抗体 ができてウイルスは消滅していきます。野鳥の間にウイルスが存在するのは、 他の個体に感染が続くためです。群れで生活するカモ類でも、群れのすべての 個体が感染すればそこで終わりになります。野鳥がウイルスも持っている可能 性があるからといって、あちこちで追い払いが行なわれるようなことがあると、 仮に野鳥が感染していた場合には、ウイルスを持ったまま他の場所に行って感 染を拡大させてしまうおそれがあります。感染を拡大させないためには、無用 な撹乱を起こさないことが重要です。 最後に ツル類の世界的な大規模越冬地である鹿児島県の出水市では、ツル類にウイ ルスが感染することがないように、観光客も含めて消毒などの防疫体制を整え ています。家禽にも野鳥にも感染が拡大することがないように、みなさまのご 協力をいただきたいと思います。
by life_water
| 2007-01-30 20:04
| 鳥
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